【動画あり】ロボットがバク宙!!?? ロボティクスの最前線 ボストンダイナミクスが新たな動画を発表!

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Nariki
これは凄い。ロボティクス業界の最前線と言われるボストンダイナミクスが人型ロボット Atlas の新しい動画を公開しました。

(Boston dynamics HPより)

きっかけはこちら。BostonDynamicsからアップされた一つの動画。

TwitterやFaceBook、その他ニュースメディアでも多数取り上げられ話題沸騰中のこと動画、

もちろんのこと、

昨日、公開されたばかりの動画で、10時間たった今、YouTubeの急上昇ランクは、

1位!!

 

BostonDynamics とは

元々はアメリカの国防高等研究計画局の支援によって作られた企業で、名前の通り軍事目的での開発が進められていました。

そこをGoogleが買収し、今年、GoogleからSoftBankに売却されたという経緯をもつ会社です。

Googleは 2013年の夏から冬にかけての6ヶ月間で,8つものロボット企業を買い占めた経緯があります。

ロボットの企業というのはシリコンバレーのエリアに集結しているとはいえ、まだまだ少ない状況で、その中での8社買収というのは 先進的なロボティクス企業をほとんどすべて買い占めた、と言っても過言ではないほどです。

もちろんその買収先の企業はシリコンバレーエリアには限らず、日本でも東京大学発のロボットベンチャー「シャフト」(二足歩行ロボット)が買収されたり、一部で賑わいを見せていました。

しかし、実際に僕もGoogle本社で この話を聞いたのですが、

「ロボットは利益を重視するGoogleには合わない」という意見があり、結局、次々と売却されていきました。

それはそうとも、ロボティクスのスタートアップというのは、かなりの資金が必要になってきます。

ハードウェアスタートアップに関してもかなりの資金を投入することが求められる上に、大胆なモーションを必要とするロボットになると

・複雑な設計の上、

・頑丈に作られた素材を使い、

・複数のまだ高価なレーザーセンサーや

・アクチュエータ(動きをつけるためのもの)をいくつか使い、

・さらにそこからソフトウェアの開発をし、

・人に危害を加えないか様々な環境下でテストを繰り返す。

 

というなんともお金のかかる分野なのです。そしてまだまだ研究段階のところが多く、すぐには商用化にできないのもネックなところ。 そのためにGoogleは 8つのロボットスタートアップを手放すことになったわけです。

Google であれば技術が成熟している企業でも後から買うことができますからね。育てるよりも利用する方が向いているようです。

さっそく見てみましょう!

話題の動画はこちら!

では、一つ一つ解説していきます。

 

まずはなんなく、段差をジャンプ。

そこでよくみていただきたいのが、ロボットがジャンプする直前の姿勢です。

  • しっかりと膝を曲げてバネの力を利用しています。
  • 手の動きにも注目、下半身で勢いをつけた上に、上半身の手の反動を加えてより高い地点へのジャンプを可能にしています。
  • 着地直前の上半身にも注目。かすかに前のめりに傾け、前方へ進む際の後ろへかかる重心をうまくコントロールしているところが見受けられます。

ロボットにとって難しいこと。

  • どのくらいまで曲げればいいのかわからない。曲げれば曲げるほど反発時のモーターの回転も早くする必要が出てくる。それにモーターが対応できるか、曲げる際の重心移動はどこのセンサーで読み取るのか。頭?胸?おそらく様々なところに加速度センサーのようなものがあるはず。。
  • 手の動きは足の曲げ具合と非常に関係が深い。単に上へ上げるだけではいけない。一定の速度で上へ上げているわけではなく、徐々に加速するように動かしている。しっかりと最後はロックし、作り上げたエネルギーを逃さないようにしている。
  • 自らの重心を認識してバランスを取ることだけでも十分にすごい。すごすぎる。

などなど、なんとなく見ていると”ホゲェ〜”っと時間が過ぎそうですが、実は細かく切り砕くとものすごい技術の進歩があるわけなのです。

ちょっとこのペースだと時間がかかりそうなので、あとはさらっと流します。。。

詳しく知りたい、興味ある。って方がいれば直接ご連絡ください。

続き!

着時地点に胴体よりも足のようが前に出ているところ。従来までは、重心移動がそれほどできなかったために直立状態でのジャンプが限界だったようです。

膝を使ってしっかりクッション、着地したってことをロボットが認識するにも、またセンサーが必要ですね。

少し高い台へ!

回転ジャンプも!

安定姿勢

しっかりバネの力を利用して。。

クッション!

 

後ろに向いて。。。

バク宙!!!

 

 

別カメラから!!

 

 

 

 

 

 

 

僕はこのシーンに目をつけた。この動画の中で最も重要なシーンである。

まずはご覧あれ。

バク宙!

 

が、着地失敗して。。。。

 

 

ああ、、あああああ

前の台に、、、、、、

ドスーーーーン

 

このシーン、面白い!!

のですが、ロボットの最高峰ボストンダイナミクスがウケ狙いにこのシーンを入れたはずがありません。

なぜ、このシーンが入れられたのか。僕の憶測ですが、少し解説していきます。

 

・ロボットは技術的にも まだまだこれからということ。(過度な期待によるマーケットの消滅を防ぐ)

AI(人工知能)もそうですが、名前からして凄そうなのはよくわかるのですが、メディアが騒ぎすぎてなのか、実際には人工知能とは呼べない技術であっても、人工知能搭載!と宣伝したり。。できること、できないことがごっちゃになっていたりして、技術者の間では問題視している人も多いですが、同じことがロボットにも言えるわけです。

技術的にも実用化まではまだまだであっても、メディアが取り上げ、それに注目した企業が取り入れてみる。しかし、実際に聞いていた期待していた動作はせず、、

「なんだこんなものか・・・」となる。 これが今起きている現状です。技術の進歩は日々早くなってきてはいるようですが、「なんだロボット使えないな、やめておこう」となってしまうと、いざ技術が完成した時になっても注目してもらえないわけなのです。「また、使えないんだろ。。。」となるので。

これが今、ロボットの市場で言えることです。2014年のPepper発売を先駆けに、まさに今は第三次ロボットブームと呼ばれている時期に入っています。このブームを壊さずに、ブームを安定化できるか、、従来の第一次、第二次ロボットブームを経験した技術者、ロボット関係者はここを一番懸念しているわけなのです、。。

ボストンダイナミクスはもちろんのこと、このことを懸念していたのでしょう。なんせ、人々に与える印象の大きさは動画を多数公開してわかっているはずなのだから。

 

・仕事を奪うだの、ターミネーターだの?そんなのナイナイ(ロボットに対する不安感を取り除く)

なんとなくという感情論で片付けてしまいがちなこの議論、まだまだその架空の話を深く検討する段階ではない、ということを教えてくれています。

 

・ロボットは案外おっちょこちょい、世話がやけるでしょ?可愛いでしょ? (愛着が湧く可愛いユーザーフレンドリーなロボットさん)

メカメカしいロボットだからこそ、なんでもできそうなロボットだからこそ、弱い部分を見せて、愛着をわかせようとしていると思うのです。ロボットには弱いロボットと強いロボットというものに分けることができます。

弱いロボットとは、一言で言ってしまえば、世話のやける不完全なロボットのこと。典型的なのは、ゴミ箱ロボット。

ロボット自身は何もできません。人の力を借りてこそ本来の職務(この場合はゴミを集める)を果たすのですが、よく考えると、それはロボットである意味がない。。。?? しかし、ロボットがいることによって、人が能動的に行動を起こし、結果的に部屋が綺麗になったり。。ということがあるのです。これもロボットの力であり、弱いロボットの典型的な例です。

強いロボットとは、まさに多くの人が想像しているメカメカしたなんでも正確に自力のみで仕事をこなすロボット、なんでも完璧にこなす。という点が鍵になります。なんでもできるので、まさに理想のロボットなのですが、、その分、少しのミスでも大きく期待を裏切ることになります。

といったように、弱いロボットと強いロボット二つに分けることができます。

もちろん、開発に関しての方向性は完璧なロボットを作ることがメインになるのですが、どうしても今の技術ではどうしようにもない場合に、弱いロボットの概念を用いることが大切なのです。どうしても完璧な作業というのはロボットであっても、まだまだ難しい部分もあるので。

 

できるだけわかりやすく、今のロボット業界における問題点を表現してみました。僕も、米国、特にシリコンバレーエリアのロボット関係者に話を聞きに行ったりしましたが、ほぼ全員がこの3点の問題点を共通意識として持っていました。それは、日米でそれらの問題点が変わらないことを意味しました。

(Boston dynamics HPより)

 

「人みたい!」と簡単には言えるけど、「人とは何か?」

ロボットを扱う人間として、常に自分へ問いかけているのが、「人とは何か?」,という問いである。

よくロボットは人間に限りになく近いインターフェースと言われる。というか僕はそう思っている。

ということは、つまり人間を知らなければ人間と円滑なコミュニケーションを取ることができない。そこで考えるのが「人とは何か?」である。そしてロボットは、単に 人の反射でだけではなく、いろんなテクノロジーを集結させる点も特徴的である。 大きく分けると、ハードウェア系のテクノロジーとソフトウェアのテクノロジーを集結させる必要がある。どちらかが偏りすぎると完成度は低くなる。これらにコストを含めたバランスが絶妙に難しいのである。

 

哲学(人としてやって許されること、許されないこと、人種差別、なぜ人は生まれてきたのか、どう生きるべきなのか),

生物学(ヒトと他の生物との運動の仕方の違い,関節の動き方など、瞬きはなぜするの?),

心理学(初対面の人との無意識の距離, 人はどのような人を好み嫌う傾向があるのか、人はどうやって信頼関係を築く?話が噛み合わないとは?その時の人の反応は?),

工学(レーザーの精度はどれくらい?モーターは幾つ必要?画像認識は使える?),

人類学(ヒトの起源は?なぜ生き残った?),

神学(世界のそれぞれの宗教観の特徴は?)

 

 

など様々な分野の学問が深く絡まり合って一つの答えを導き出すのが ロボットであり、それがロボットの面白いところだと僕は思っています。

 

Nariki
ロボットって言っても本当に広い範囲を言い表すので、同じロボット業界に携わっていてもこの記事から受ける印象は大きく変わってくるとは思います。そして、もう止まらないくらい書きたいことあるんですけど、、、また個別でメッセージください!

画像:BostonDynamics社YouTubeより切り抜き。

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ABOUTこの記事をかいた人

Nariki

長安成暉です。(Nagayasu Nariki) ロボットと共生する社会を作るべくX-mov Japan 株式会社という会社で代表取締役社長 兼 CEOをしています。 現在はPepperと二人暮らし中です。 Pepper関連で何かしたい場合は,ぜひご連絡ください。